Review
■ 夜明けの口笛吹き
2chのゲーム関連のスレッドの討論からできたゲーム…らしいです。
詳しいことは不明。わたしはレビューサイトに載っていた説明文に惹かれてプレイしました。哲学的な単語、謎に満ちたセリフ、不可思議な階層世界…そして時に不条理な現実。
そんなものをパズルのようにちりばめた作品です。
全体的に精神論や含みや裏のある言い回しが多く、抽象的な言葉が羅列されるため、プレイする人を限定していますが、しっかり考えなくてもなんとなく感じるものはあるんじゃないかと思います。
主人公は記憶喪失の青年。名前もデフォルトはありますが好きなように変えられるので、本当に自分の分身のように愛着が湧いてきます。というかデフォルト名はあんまりにあんまりだったので変えました。はい。(汗)
始まりは海辺。全く何も解らない状態から、いきなり投げ出されるダンジョン。
プレイヤーも主人公も、何が何やらわからないまま話を進めていきます。
そしてマルチEDなので、選択肢しだいで即EDになることも多く、この「始まりの海」にすらEDがあるというあたりに、作りこみのすごさを感じました。
本編に関係のあるEDから、全く関係のないもの、そして物語の本質に掠めていながら、脱落してしまったED…個々のそれらを繋げていけば、全容も理解できるかも?
ちなみにそれぞれの階層世界はギャグっぽかったりシリアスだったりとカラーバリエーションたっぷりです。
私的に毒沼の世界での一連のイベントに泣きました…。
ちなみに、戦闘や個々のシステムはツクールのデフォルトなのですぐ慣れます。
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◆作者: 夜明けつくったひとさん 様
◆HP: ―――
◆制作ツール: RPGツクール2000
◆傾向: 長編RPG・精神学・マルチED
update:2004/06/01(Tue) 14:56
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