P-Diary
お月見。
……は、できませんでしたが月見団子は美味しく頂きました。
生クリームやチョコより餡子のが好きだったりします。粒餡より漉し餡派。
子供の頃は水菓子が苦手だったんですが最近は美味しく感じます。小さな頃住んでた場所の近くに和菓子屋があったのですが、今ならあのとき手を出せなかったアレやコレやを美味しく食べられるのになぁと思うと残念無念。
話は変わって、いつもの通りに最近プレイしたゲームでも。
みんな私好みのグラフィックでプレイしてて本当に楽しかったー!
■マジカルアイズ -Red is for anguish-
体験版が面白かったので完成版を購入。フルボイス!
最近同人ゲーってなんだっけ……みたいな凄い完成度の作品多いですよね。というかこれが2000円弱っていいのかなと思います。費用大丈夫なのかなとか不安になるのは大人の悲しき性質か。
ジャンルは広義としては異能力バトルもの。そこに推理や伝奇要素が混じってる形。主人公とヒロインの視点を行き来しながら読み進めるタイプのADVですが、某有名なマルチサイトADVみたいに謎解きを交互にやらないと進まないタイプではなく、「一方その頃」を解りやすくした形で一本道ノベルに近い形態。基本的にこの2人の視点がメインですが、サブイベントでは彼ら以外の視点で語られることもあり。
連作らしく、今回は序章と一章のみ遊べます。といってもこの作品でメインとなっている事件はきちんと終息するし、続き物特有の伏線や引きも適度に抑えられているので、読後感はとても良かったです。
主人公とヒロインの、互いに好意を持っているんだけれど気を遣いすぎて悩んだり、ちょっとした反応を貰えてゴロゴロしたりする様は青春だな〜とニヤニヤしながら読んでいました。
ヒロインの主人公大好きっぷりとそれ以外はどうでも良いらしい奇妙な落差は大きな謎のひとつなんだろうな。プロローグのお伽噺めいたものが原因なのかな? あれ途中経過を大分省いていそう。ノイズ混じりというのが……。
推理システムは面白かったけれど簡単すぎてちょっと残念。おまけエピソードを見るためのものなのであまり難しくしてもアレなのでしょうが、もう少し難度が高くても良かったかも。
移動画面は各エピソードがぶつ切りになるのもあって個人的には正直微妙。上に出したようなザッピングばりばり使って推理モード用の単語を収集したりしないといけないなら良かったのですが、現状はイベントを見る→移動画面表示→同じ場所を選択→イベントの続きを見るといった形で、盛り上がってきたところで画面遷移が入るのでテンションがちょっと下がってしまう。元々発生するサブイベントも数がなく、ほとんど一本道のような形なので視点が変わらないなら続けてエピソードを再生しても良かったんじゃないかなあ。
……と一部辛口な部分もありますが、総合的には完成度が高いすばらしい作品でした。今作は赤でしたが次回作は青とのこと。新キャラもまたたくさんいるようなので期待しています。
■ENIGMA:(体験版2)
ファンタジーADV。難病に冒されて余命幾ばくも無い主人公が、閉ざされた島の住人たちと交流するお話。
体験版は全年齢だけれど完成版はR15なので注意。血とかエグい表現とかあるようでバイオレンス表現としてR15だそうです。同性同士が親密になるとのことですが、プレイした感じ友情より少し親密かなー程度でした。
体験版で辿り着けるEDは2つ。ひとつは明らかにバッドED。もう1つはノーマルEDといったところでしょうか。個人的にノーマルEDは綺麗に終わったと思いました。謎は解けないしやるせない結末ですが、主人公が大人として知り合った少年の背を押して未来を示してやり、未来がない自らも彼とその家族との交流の結果穏やかに終わることができたという意味でとても好きなED。心の壁がとんでもなく分厚そうな主人公ですが、このルートでは家族としてそこそこ打ち解けてくれたんじゃないかなぁ。そうだといいなあ。
というかですね、体験版で交流できる唯一のキャラである少年(ラウロ)が可愛くてですね。最初はツンツンしまくりですが、友達いなかったっぽい彼が主人公と交流するうちに「今日の俺たちって友達っぽかったよな」とか1人で嬉しがったりする様はニヤニヤしました。でも一見元気そうな主人公を見て「奇蹟が起きた」と喜んでるのは何とも微妙な気持ちになりました。純粋すぎて良い子すぎて擦れた大人からすると辛い。主人公の友好的な言動が表面上だけのものと解るので余計辛い。たぶん主人公も見ていてそんな気持ちだったんだろうな。でもお互い照れるシーンには笑った。青春ですね!
エンヴィリオのいう「色」は感情もしくは心みたいなものかなーと思っていたり。あとエンヴィリオってエンブリオ(Embryo)とエンピレオ(Empireo)をかけてる名前なんだろうか。気になる。
そしてこの絵どっかで見たことある……と思っていたらアポクリ二次創作RPG作ったり人形師というRPG作ったりしてた方でした。なつかしい!人形師大好きだったなあ。
■トバリドトキシンRE
ツクールVX製の短編RPG。ニコ動の自作ゲームフェス用に公開された同名作品の完全版。ニコ動バージョンもプレイ済みだったのですが、ボリュームが倍以上になっていて驚きました。すごい。
メインシナリオはニコ動版と変わりませんが、仲間にできる3人のルートが新規にプレイできるようになっています。プレイした感想としては、投げっぱなしになっていた設定がそこに着地するとは思わなかった。そしてシュウ以外全部バッドじゃないですかー。
キャラルートは並行世界のお話かと思いきや、サブイベントで発生した結果が別のサブシナリオに影響していたりと不思議なことがちらほら。シュウルートの中庭血まみれ云々の原因は、明らかにナギルートのアレっぽい。繰り返しているのではなく、特定の出来事の結果だけぽっかり別の世界に現れているような形? ジルが記憶を持ち越しているのは確定っぽいし謎だ……。ソルシエールに意味深なことを言われるので、案外高次元の存在(いわゆるプレイヤー自身が下りている形)なのかもしれない。
全てのキャラルートをクリアするとトゥルーEDが解禁され、メインシナリオやキャラルートで謎のまま残っていた部分が漸く明らかになります。ラファエロとグレゴの詳細は謎のままだけれど。気になるので追加シナリオを是非。ED後、ジルはジルとしてみんなと暮らしているんでしょう。なんだかんだみんなに妹みたく可愛がられているような気がする。
前作の「トバリ討伐隊」を再プレイしたくなる作品でした。
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