Olden scape -昔日風景-

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Review

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■ 干支乃明久小学校放課後少年探偵団−ハスタ・マナーナ−

死神が去って半年。
心に刻まれた傷痕に苦悩しながらも穏やかな日常を送る兎太に送られてきた、差出人不明の1通のメール。

『これは友達の友達から聞いた話なんだけど――』

まだ何も終わってなどいない。さあ、また赤色の幕を開こう。

======== 感想 ==========
ETOの新シリーズ。前回は七不思議を題材にしてましたが、今回の題材は都市伝説。昔に流行った、口裂け女や人面犬、紫鏡なんかはこのカテゴリに入るのでしょうか。トイレの花子さんは7不思議ですが、分布範囲が日本各地のあたり都市伝説とも言えるかもしれません。こうして羅列してみると7不思議に通じる所もあるので調べてみると面白いかも。

システムに関しては、ウィンドウが大きくなっていたり、キャラ画像が前進ではなくバストアップになっていたり、各話が追加パッチでの配布になっていたりと色々変更されています。ちなみにウィンドウサイズの変更は私的に非常に嬉しかった1つ。
ほか、キャラクターが一部ボイス有に。特に低音の方々(辰巳・保都・羊)の声はイメージに近く、いいなぁと思いました。次回予告がセリフによる意味深なかけあいはドラマを見ているようで、毎回堪能させていただいています。

シナリオについては、前シリーズの事件後の話なのでキャラクターたちの状況・内面が変化しています。前シリーズで6年生だったメンバーは卒業してしまっており、現在はやや疎遠気味。兎太は誰かに頼ることに恐れを感じ、赤子はリハビリ入院中。ユウくんはカウンセリングに通っています。この新シリーズが終わる頃、また違う形に落ち着くのか、それとも決定的に変わってしまうのか。その変遷も楽しみの1つといえるかもしれません。

以下より、各話感想。(随時追加)

● 第一話「車の下」
メンバーの穴を埋めるように「Puzzle」の2人組が新規参入しているので密度そのものは変わりなく。ただ恒例の「誰と帰る?」で卒業メンバーの名前があるのに結局あえずじまいになるのは少々寂しい感じ。
ちなみに「車の下」という都市伝説は初耳でした。鎌だとテケテケが浮かんでしまいます。年代の違いか…。

● 第二話「鏡の中の悪魔」
今回のシナリオは新キャラの顔見せといった部分が大きいのか、鏡の悪魔の都市伝説が今ひとつシナリオに食い込んでおらず、そこが少しだけ残念でした。ちなみに犯人は写真見た段階で勘で決定。しかし第一話といい今回といい、「彼」の影響は大きかったのだなと思います。

● 第三話「杉沢村」
Puzzle9話「楽園は、遠く遠く。」の続きにあたるエピソード。1話2話と暗くなりがちな雰囲気を盛り上げてくれていただけに、クライマックスの2人の会話に慌てました。最後の一線を越えなくて良かったと胸をなでおろす反面、Puzzleサイドは今後どうなっていくのだろうという不安も。
ちなみにラストの展開は完全に予想外で、思わず記憶にあるエピソードを思い返して嘘ではないかどうか確かめてしまったほど。彼のイメチェンしての再登場も吃驚でしたが…何か救いのないラストになってしまう確率が上がった気がします。詳しいことは次の話で、という形で切られてしまっているので次が気になってしかたありません。時系列からするとETOの最後の事件が終わってからさほど時間が経っていない頃になるのでしょうか。

● 第零話「仮死魔さん」
...coming soon


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◆作者:  R.X.サトー 様
◆HP:  Nightmare Syndrome
 [URL] http://akumu9.hp.infoseek.co.jp/
◆制作ツール: 吉里吉里2/KAG3
◆傾向: シリアス、ミステリー、連作

date:2006/03/04
update:2006/03/04(Sat) 16:48

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